晴れも雨 四片に映える 人生日和
少し前ですが、紫陽花がとてもきれいだったので撮影しました。
友人と会った帰りに山手線で移動中に、「そういえばここだったよな」と「この道」のことが気になったので立ち寄った時のことです。
「七変化」との花言葉をもつ紫陽花ですが、この道に咲くものは空を映したかのような青色。
自らが、雨の季節の花だということを忘れているかのような空色。
梅雨なのに晴れ続きの天気で「雨が降らなくてよかった」と言わんばかりです。
ところで天気は英語で「weather」ですが、動名詞「weathering」に変化すると「困難を乗り越える」との意味になります。
以前私は、人生の師匠から「悩みや困難を使い捨てにするな。耐えて耐えて、人生の肥やしにするんだ」と教えていだたきました。
この「使い捨て」の言葉に、とても大きな衝撃を受けました。その時の私は、自らのおかれた困難な状況を見て見ぬふりをしていたからです。
きっと私の生活ぶりから察することがあったのだと思います。
自分も他人も大切にしてなかったからこその、困難真っ只中でした。
あの時から幾星霜。
あの時の悩み、苦しみ、悲しさ、辛さを、空梅雨の雨のように「無きもの」としていないか。
今もなお、立ち返る原点にできているか。自分自身の糧にできているか。
ひと時の楽しさやいたずらな時間の浪費でごまかしていないか。
悩みや困難は、自分だからこそ得られた大切な体験。
乗り越えるたびに人格を作り上げるもの。
「雨降って 地固まる」
あの時浪費した人生を立脚点とし、今、自らの意思で地を固められたか。
紫陽花の別の花言葉は「辛抱強い」
辛抱強く、悩みに向き合う。
辛抱強く、困難を乗り越える。
決して人生を使い捨てにしないように。
原点を忘れないことの大切さに思慮を巡らせた紫陽花坂の訪問。
友人との再会がもたらした思索日和となりました。
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