暗くならない窓の目隠しならミラーフィルムが最適!
国家資格1級ガラスフィルム施工技能士
Harumado 平井 喬
この記事を読むための時間:3分
窓に目隠しをしたいけれど、「お部屋を暗くしたくない」とか「外が見えないのは嫌」など感じることありませんか?特に、休日のリラックスタイムや家族と過ごす一家団らんのお部屋は、プライバシーを確保しつつ明るさも景観も保ちたいと思いますよね。しかし、一般的なカーテンやロールスクリーンでは、遮光性が高く部屋が暗くなりがちで、外が見えなくなって圧迫感を感じることもあります。
そこで、本記事では暗くならずに目隠しができて外が見える「目隠しミラーフィルム」の魅力をご紹介します。
この記事は、年間施工件数200件を超え、国家資格「ガラスフィルム施工技能士」1級を持つ私の経験をもとにまとめたものです。目隠しミラーフィルムの大きな特徴は、
・外から中が見えずプライバシーを守れる
・中から外が見えて開放的
・室内が暗くならず明るい
以上の3点で、これらの特徴はカーテンやロールスクリーンにはない、ミラーフィルムだけが持つ唯一無二のメリットと言えます。
このメリットを分かりやすくお伝えするために、記事の中では目隠しミラーフィルムの基本知識や具体的な選び方、利用シーンを幅広く解説します。そして、DIY施工や専門業者への依頼方法、サンプルの無料提供についても記します。
この記事を読めば、プライバシーを守りつつ暗くならない目隠しフィルムのすべてがわかります。お部屋の雰囲気を変えつつ、快適な暮らしを実現するヒントがきっと見つかりますよ。ぜひ、一緒に素敵な空間づくりを始めてみませんか?
Table of Contents
室内を暗くしないフィルムはミラータイプがおススメな理由
目隠しミラーフィルムは、窓のプライバシーを守るために非常に効果的なアイテムです。特にリラックスタイムや家族が過ごす生活空間において、外からの視線を防ぐことは必要不可欠です。しかし、ただ目隠しをするだけではなく、部屋の明るさを損なわないことも重要ですよね。そこで、まずは目隠しミラーフィルムの基本的な特性を見ていきましょう。
外から中が見えない
まず目隠しミラーフィルムの最大の特長は、外から内部を見せない「目隠し」ができることです。フィルムを貼るだけで窓が鏡のようになり、外から見ると景色が映り室内が見えなくなります。そのためリビングや寝室、子供部屋などのプライバシーが特に気になる場所に最適で、近隣の住人や通行人の目線を気にすることなく、安心してくつろげる空間を確保できます。また、目隠しフィルムはさりげなく貼ることができ、外観を損なわないため、見た目を重視する方にもおすすめです。
中から外が見える
また、「目隠し」と並ぶ重要な特徴が「中から外が見える」ことです。実はミラーフィルムは光を透過するように設計されているため、室内から外の様子が見えます。
風景を眺めて安らぎを感じられたり、解放感がアップすることはもちろん、人の訪問や宅配の確認、お庭やベランダで遊んでいる子供を見守る等、直接目で見られる安心感を得られます。
お部屋が暗くならない
さらにこのミラーフィルムは貼っても室内が暗くならず明るさをキープできます。もしからしたら車のスモークフィルムのように「ミラーフィルムも室内が暗くなる?」と気になる方もいると思います。スモークフィルムはサングラスのように太陽光をカットすることで、目隠しと眩しさの対策をしています。対して目隠しミラーフィルムは、太陽光を透過する性質があるため窓の明るさを損なうことがありません。実際に貼った方は「元のガラスと明るさが変わらない」や「貼る前と同じ見た目」など言われ、直感的に明るさを感じることができます。
他の目隠しフィルムの特徴
さて、実は暗くならない目隠しフィルムはミラーフィルムだけではありません。「すりガラスフィルム」「ホワイトフィルム」「グラデーションフィルム」などがあります。
すりガラスフィルム
無色透明のガラスを、まるですりガラスのようにできるフィルムです。明るさは貼る前とほぼ同じで、内外どちらからも見えなくなります。
ホワイトフィルム
窓ガラスに貼ることで、まるで障子のように白っぽくできるフィルムです。すりガラスフィルムよりも暗くなりますが目隠し効果も高いです。
グラデーションフィルム
見えない部分から見える部分へと少しづつ変化するフィルムです。駅や商業施設などで多く貼られています。
これら3つの目隠しフィルムは、どれも「内外どちらからも見えない」という特徴があり、浴室や脱衣所、玄関などの特に秘匿性の高い場所に貼られることが多いです。一方でリビングや子供部屋など、家族が長い時間過ごすお部屋に貼ると、外が見えずに解放感がなくなり、圧迫感を感じることもあります。そのため目隠しをしつつ外を見たい場合はミラーフィルムが最適のアイテムと言えます。
他の目隠しアイテムとの比較
もちろん窓を暗くしない目隠しアイテムはフィルムだけではありません。カーテンやロールスクリーンなども明るさを取り込む製品がニトリやカインズなどの量販店を中心に多くラインナップされています。
レースカーテン
目隠しをしつつ部屋を明るく保つために、デザインや生地の薄さ、透け感などが特徴です。UVカットや遮熱、遮光、遮像などバリエーションが豊富です。
ロールスクリーン
レースカーテンと同じレベルの透け感がある製品もあり、明るさをしっかり取り込めます。上部に収納するため窓周りがすっきりします。カーテンのように埃がでにくいのがメリットです。
バーチカルブラインド
いわゆる縦型のブラインドで、これ自体を完全に開けなくても、つまみを調整することで板が回転し明るさを取り込めます。板を隙間なく閉めるとしっかり目隠しできます。
シェード
窓の外に大きな幕を取り付けることで目隠しができます。幕の色やデザイン、窓との距離感次第で室内の明るさが変わることもあるため、明るさ確保のためには製品選びと設置位置が重要です。
これらの窓インテリア等は種類が豊富で、明るさの透過率が高い製品もあます。その一方で、目隠しのために締めるとどうしても外が見えなくなります。そのため外が見えて目隠しをするためにはミラーフィルムがおススメです。
<ちょっといい話>
たまに「フィルムを貼ると反射光で近所や歩いている人の迷惑になりませんか?」とご質問をいただきます。反射光で眩しくなるためには、反射光が「当たる角度」と「抜ける空間」の両立がポイントになります。ただ、目隠しを必要とするお家はほぼ例外なく住宅密集地に立地しており、周辺の建物との関係で「当たる角度」が南中時に限られていたり、「抜ける空間」にベランダの壁がある場合など、眩しさを与えない立地条件であるケースが大半です。今までのご依頼では一度も「眩しいと言われた」との報告はありませんので、特に気にすることなく貼れます。
このように、目隠しミラーフィルムは、「外から見えない」「中からは見える」「お部屋が暗くならない」の3つの特長で、現代の家族生活において非常に実用的で効果的なアイテムと言えます。これから目隠しミラーフィルムを選ぼうとしている方は、ぜひこの特性を念頭において、生活スタイルに合ったフミラーィルムを選ぶようにしてくださいね。リビングや子供部屋、お仕事部屋など安全かつ快適な空間を作り出すために大きな助けとなるはずです。
実例で見る目隠しミラーフィルムの効果
目隠しミラーフィルムはその機能性と見た目の明るさで、今や多くの一般家庭に広がっています。特に、外から中が見えず中から外を見ることのできる効果は、カーテンやロールスクリーンにはない大きな特徴です。そして、このミラーフィルムの効果は目で見て直感的に分かります。ここではその効果をビフォーアフター実例をもとにご紹介しますので、じっくりとご覧ください。
淡色と濃色の2種類
目隠しミラーフィルムは目隠し効果と明るさの違いによって「淡色ミラーフィルム」と「濃色ミラーフィルム」の2種類があります。どちらとも外から見ると窓が鏡のように見える性能は同じですが、淡色ミラーフィルムは昼間の自然光を多く取り込むので明るさを保ちたいという方にぴったりです。一方、濃色ミラーフィルムは明るさを抑えて高い目隠し効果を発揮するため、徹底的に目隠しをしたという方に合います。それぞれのフィルムには特有の美しさがあり、使用する空間によって選ぶ楽しさもあります。
淡色ミラーフィルムの施工実例
◆室内側◆
まず淡色フィルムの室内側ですが、実例を見比べてみると貼る前後で明るさをキープしていることがお分かりいただけるかと思います。時間経過で太陽が傾いたため影の部分が大きくなっていますが、明るさの印象としてはほぼ変わりないと思います。実際に貼られた多くの方が「貼っても明るさが変わらない」と言われるほど自然な仕上がりです。
ところで、淡色フィルムを貼ると窓から入ってくる明るさは元の明るさの4割ほどになります。「4割ってけっこう暗い?」と思うかもしれませんが、眩しくなく暗くなく、目隠しができて明るさを感じるちょうどいい割合が4割ほどです。
◆外側◆
次に淡色フィルムの外側ですが、貼る前はテーブル、椅子、壁の様子などが見えていましたが、貼った後はほぼ見えなくなりました。パッと見ると、立ち並ぶ隣家の様子や駐車場、門扉、お庭の芝生などが映り込んでおり、きちんと目隠しできています。それでいて反射感はあまりなく、風景に自然に溶け込むような見た目です。
目を凝らすとぼんやりと椅子が見えますが、それよりも景色が気になってまじまじと見ることはないでしょう。
このように室内が暗くならず窓の見た目が多きく変わらないのが淡色ミラーフィルムの特徴です。透過性が高いため明るさを感じられて、しかも外の視線を遮ることができるので、安心してくつろげるの室内空間を実現できます。
濃色ミラーフィルムの施工実例
◆室内側◆
続いて濃色フィルムの室内側ですが、貼る前にクリアに見えていた外の様子や床面の色合いが、貼った後にはやや青っぽく見えるようになりました。これはフィルムの色味が淡色よりも濃く、明るさの入る割合が2割となり光量が減るためです。ただ、例えば南と西の2面採光や吹き抜け窓がある空間、大きな窓が4枚以上連なっている窓や西日の直射が入る窓など、明るい以上に眩しさを感じやすい窓だと、濃色フィルムを貼ることで眩しさを軽減し、ほどよい明るさに調整できます。落ち着いた空間を求めている方には非常に効果的な選択肢となります
◆外側◆
最後に濃色フィルムの外側ですが、貼る前に見えていたソファーやカーテン、床などの様子が、貼ったあとは全く見えなくなりました。淡色フィルムよりもしっかりと鏡に見えるため、窓際の白いカーテンですら全く見えず、見えるものは映り込む隣家や風景ばかりです。芝生の細かな色合い、フェンスの目地まで確認できます。窓に近づいても中が覗き見られることはなく、住宅密集地のように隣家との距離が1~2mしかなくても中は見えません。
濃色フィルムは、率直に言うと室内の明るさはやや減ります。ただ貼ってみると「しっかり目隠しができることに満足」といわれる方が多く、プライバシーを重視したい方におススメです。
このように淡色と濃色のミラーフィルムには異なる特長と効果があるため、実際に使用するシーンによって選択が重要になります。ミラーフィルムを施すことで日常生活を快適にし、家族との時間をより豊かにしてください。興味を持たれた方は、ぜひ自宅の窓に合ったフィルムを選んでみませんか?
おすすめの活用事例!我が家に貼るイメージが合うのはどれ?
窓ガラスに貼るだけでプライバシーを守り、外も見えて、お部屋が暗くならないミラーフィルムは、カーテンやロールスクリーンを使わない目隠しの方法として人気が急上昇中です。貼る理由は様々ですが、「うちは●●の状況で外から見えやすい」とのお困りごとは共通しています。また明るさキープや解放感アップなどのご希望も同じです。そこで、ここでは代表的な活用事例をご紹介しますので、ぜひ「我が家だとこう活用できそうだ」とのイメージを掴むきっかけにしてみてくださいね。
目の前が道路
ミラーフィルムの活用で最も多いものが「窓の目の前が道路」です。どんなお家でも必ず道路に面していますし、道路側に窓があると目隠しのためにどうしてもカーテンを閉めざるを得ません。そのようなケースでミラーフィルムを貼ると、道路から室内が見えなくなりカーテンを開けて過ごすこともできます。道行く人が二度見するほどの鏡みたいな窓に仕上がります。
隣家が近い
住宅密集地では隣家と近くなることは避けて通れません。目隠しをしたくても近隣への気遣いや敷地の都合で、フェンスや植栽を設置できないことがあります。都市部の住宅では、家族が集うリビングの窓が隣家から1mも無い距離感ということもあります。ミラーフィルムを貼っておくと、たとえ至近距離の隣家からでも我が家の中が見えないので、リビングでリラックスしてすごせるようになります。
お隣さんや通行人と目が合う
吹き抜け窓越しにお隣さんと目が合うことや、朝起きてカーテンを開けると通行人と目が合うなど、恥ずかしくなったり気まずくなることがありますよね。窓にフィルムを貼っておけば、外からの見た目は景色が映った鏡になるので室内が見えません。もちろん視線も合わないのでカーテンを開けてもプライバシーを守れる室内空間を作れます。
隣に家(マンション)が建つ
空地だった隣に新築のお家が建ち始めたり、マンションが目線の高さまで来ることが分かると、それまで気にすることがなかった視線を感じるようになるものです。あらかじめフィルムを貼ることで、お隣さんの新生活が始まっても我が家のプライバシーを保てます。もちろん工事中にも、足場で作業をする職人さんなどの視線を感じずにすみます。
景色やお庭を楽しむ
本当はカーテンを開けてキレイな景色を眺めたりお手入れしているお庭を鑑賞したいというときもありますよね。でもカーテンを開けると当然外から見られてしまうので楽しむどころではなくなります。フィルムを窓に貼ると外から中が見えず中から外が見えるので、カーテンを開けて風景やお庭を眺めつつも目隠しができている理想的なま窓になりますよ。
遊ぶ子供を見守る
お庭で子供が遊んでいるとき、カーテンやロールスクリーンをしていると様子が分からなくて心配になることがありますよね。でも開けっ放しにすると中が丸見えになってしまいます。ミラーフィルムを貼っておくと、家の中のプライバシーは守れて外で遊んでいる子供の様子が見えるので、安心して見守ることができます。
防犯の役に立てる
室内のプライバシーを守るためにカーテンやロールスクリーンを閉めておくと、外が中が見えず死角ができて家周辺をうろつく不審者に気づけないことがあります。窓にミラーフィルムを貼ると外から中が見えないのでプライバシーを守りつつ、中から外が見えるので不審者に気づけるようになります。この時不審者からすると、中の様子が分からないだけでなく「見られているかもしれない」という警戒感が抑止力となり、行動をためらわせるきっかけにもなります。ミラーフィルムには防犯性能の高いCP対応製品もあります。
家の意匠を活かす
一生に一度のお買い物と言われるほど大切なお家について、意匠(設計・デザイン・レイアウト・色・材質など)に大なり小なりこだわりが芽生えるのはとても自然なことです。例えば「天井と軒天のつながりをもたせたい」「カーテンを付けずに窓周りをすっきりさせたい」など、ミラーフィルムを窓に貼って目隠しと意匠を両立し、我が家の快適度をさらにアップさせることができます。
以上8つの事例をご紹介しましたが、いかがでしたか?「うちと似てるな」とか「こんな使い方もあるのか」などイメージが湧きましたでしょうか。どんなシーン、どんな立地、どんなお部屋の窓でも、目隠しミラーフィルムが役に立つことは間違いありません。今回ご紹介した活用事例が、あなたやご家族の生活をより快適で豊かなものにするためのヒントになればとても嬉しいです。また、実際にフィルムを見てみたい場合には無料のサンプルフィルムを用意していますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
目隠しフィルムのDIYはここがポイント
目隠しフィルムを「自分で貼ろう」と思うこともありますよね。もしかしたらスマホのフィルムのように簡単に貼れるイメージがあるかもしれません。しかし、窓用フィルムはスマホのフィルムのようにガラスに乗せるだけではかってに貼りつきません。きれいに貼るためにいくつも手順があって道具も必要です。そこでこの章ではプロが実際に現場で行っている貼り方をお伝えし、気をつけるべきポイントもおしみなく記します。多少難しい点もあると思いますが、完璧に仕上がる貼り方なのでぜひ試してみてください。
道具の準備
・養生シート
・セロテープ
・吸水タオル
・霧吹き*
・水(500cc)*
・中性洗剤*
・キッチンペーパー
・スクレイパー*
・ワイパー
・スキージー*
・カッター
あらかじめ霧吹きに水を500ccと中性洗剤5~6滴を入れてよく混ぜておきましょう。スクレイパーはガラス表面の汚れを削るための道具で、ホームセンターで安価で購入できます。スキージーは水抜きをするための道具です。専用のものは3~4千円ほどしますので、プラスチック製の安価なもので代用できます。
ガラスフィルムのDIY貼り付け手順
窓周辺の養生
・窓周辺が汚れないようにビニールシートで1mほど養生します。
・動かせるものは動かして、動かせないものにはシートをか被せましょう。
・ビニールシートの上に吸水用のタオルを敷いて養生完成です。
ホームセンターで売られている「マスカー1100mm」はテープとシートが一体化しているので使いやすいですよ。
ガラスの汚れをスクレーパーで落とす
・ガラスに霧吹きで水分をたっぷり吹き付けます。
・スクレイパーで表面についたごみやほこりなどの汚れを落とします。
・上から下へとガラス全面にスクレイパーを当てます。
ガラスが傷付かないようにガラスに対して15度くらいの角度で寝かして使いましょう。
浮いた汚れをワイパーで流す
・スクレイパーを使った後は汚れが浮いた状態です。
・水分をたっぷり吹き付けてワイパーで水切りします。
お掃除屋さんのように左右の動きは慣れが必要なので、基本は上から下へと1列ずつ動かします。
残った水分を拭きとる
・ゴムの部分(コーキング)や鍵(クレセント)の裏には汚れを拭くんだ水が残っています。
・キッチンペーパーで残らず拭き取ります。
ティッシュペーパーやタオルは毛埃が出るのでキッチンペーパーがおすすめです
保護フィルムの剥離
・目隠しフィルムの接着面には保護フィルムが貼られています。
・指で剥がしにくい場合はセロテープを保護フィルムの四角のひとつに貼って引っ張ると剥がれてくれます。
・10cmくらい剥がれたら水分を吹き付けて、一時的に接着力を抑えるようにしましょう。
・水を吹き付けた部分を触っても指紋が残らないので、そこを抑えて「10cm剥がす→水を吹き付ける」を繰り返します。
水分を吹き付けずに一気に剥がすと静電気が発生して空気中の埃がくっついてしまいます。
フィルムをガラスに乗せる
・フィルムを乗せるガラスに水をたっぷり吹き付けます。
・フィルムの接着面にも水をたっぷり吹き付けてガラスに乗せます。
ガラスに乗せる時は狙った位置にぴたりと乗せなくても問題ないです。大まかに乗せて後ほど位置調整します。
フィルムの位置調整
・水分が十分に含まれているとガラスの上でフィルムが動いてくれます。動かないときは水を入れなおしてください。
・サッシにくっつくこともありますので、サッシにも水を吹き付けましょう。
・右辺だけサッシにはみ出ないように、サッシのゴムの部分(コーキング)から1~3㎜ほど隙間を開けます。
・この少しの隙間はフィルムの剥がれ防止のために必要です。ゴム部分にフィルムがあたると剥がれやすくなります。
・上下と左のはみだした部分は後ほど切り落とします。
右辺だけはみださないフィルムの乗せ方は、クレセント(鍵)の裏にフィルムを滑り込ませるための工夫です。
フィルムがずれないようにする
・位置調整が終わるとフィルムがずれないようにフィルムを固定させます。
・スキージーを使って大きな「Tの字」を描くように水を抜きます。
・フィルムが動くようであれば「Tの字」を太くするように水を抜いて、動かなければやめていいです。
安価なスキージーはフィルムを傷つけることがあるので、キッチンペーパーを巻いておくと傷を防止できます。
はみ出た3辺のフィルムを切り取る
・定規の目盛り側の反対側をガラスに垂直に当ててサッシのゴムの部分に沿わせます。
・こうすると定規の分の隙間(約2㎜)が確保できます。
・定規に沿うようにカッターを優しく滑らせると、フィルムだけ切れてガラスは傷がつきません。
・右辺は隙間を空けているのでカッターで切らなくていいです。
カッターに力をいれると刃先が折れてガラスが傷つきますので、優しく滑らせることがポイントです。
全体の水分を抜く
・3辺を切り落とすと、ガラス全面の水分を残らず抜き出します。
・ガラスの中央から左へ、中央から右へとスキージーをゆっくり動かします。
・この左右の動きを上から下へと1列ずつ進めます。
筋状やぽつぽつ見える水残りは乾燥後に気泡になりますので抜ききってください。
フィルム表面をワイパーできれいにする
・水をフィルム全面に吹き付けて上から下へとワイパーで水切りします。
・もし気になる汚れがあれば「消毒用アルコール」で拭き上げるときれいになることが多いです。
汚れを落とすときに市販のガラスクリーナーを使うとフィルムが痛むので使用厳禁です。
4辺のわずかな水分を抜く
・清掃をすると水残りしている箇所に気づけることがあります。
・特に4辺付近は水残りしやすいので、わずかにある水分を丁寧に抜き出すようにしましょう。
ガラスを見る角度を正面、下、右左と変えながら水残りを確認しましょう。目立つものがなければあとは自然乾燥にまかせてOK!
サッシに残る水分を拭きとる
・サッシやクレセント、周辺についた水分をキッチンペーパーで拭き取ります。
養生の撤去
・貼り付けが終わると養生ビニールシートの撤去です。
・ゴミや水分を含んでいますので、漏れないように巻き込みながらまとめます。
・水分を含んだタオルは絞って洗濯してください。
根気よく最後までトライ!
さて、できるだけ分かりやすく簡潔に記したつもりですがいかがでしたか?この手順の通りに貼ろうとすると時間がかかり、気力も使うかもしれません。でもどうかめげずに最後までトライしてみてください。貼り終えた後に仕上がった窓を見ると、きっと達成感を感じられますよ。YouTubeで「窓フィルム 貼り方」で検索するとたくさん動画が出てきますので、それを参考にするのもおすすめです。
<フィルムの注文はフルオーダーカットがおすすめ>
フィルムはダイソーやニトリ、カインズなのどのホームセンターでも購入できます。ただ、ちょうどいいサイズではないため、切り出しやジョイント施工が必要になります。切り出しはフィルムが折れたり傷が入りやすいなどリスクがあります。またジョイント施工はDIYだととても難しい作業です。そこで、フィルムの購入はガラスのサイズぴったりにフィルムを切り出してくれる「フルオーダーカット」がおすすめです。購入時に入力したサイズちょうどで手元にフィルムが届くので、切り出しやジョイント施工の手間がかかりません。はみ出た3辺のカットも不要なので、作業も楽になりますよ。 フルオーダーカットで購入できるサイト↓ |
目隠しフィルムを貼る際はプロの業者に相談するのがおすすめ
ここまで目隠しフィルムのことを詳しく解説してきましたが、個人的にはフィルムの選定から貼り付けまでプロにお任せいただくことがおすすめです。主な理由は次の3つです。
●淡色と濃色のどちらを選べばいいのか迷う
●市販のフィルムは大きすぎたり小さかったりサイズが合わない
●DIY貼り付けはしわが入ったり気泡が残りやすい
このどれかに当てはまる場合はぜひプロに相談してみましょう。
業者選びのポイント
目隠しフィルムの業者を探してみると、意外とたくさん見つかると思います。その中からどの業者を選べばいいか迷ったときは、次のポイントを基準に選んでみてください。
●一級技能士の国家資格がある
●現地調査でサンプルを見せてもらえる
●見積もりが素早くて内容が明朗
●施工実績が豊富
国家資格は知識と経験がある証です。特に入門編の2級よりも上位資格の1級は取得する難易度が高く、最低でも7年の現場経験とコンスタントな実績等が求められます。
また、淡色と濃色のミラーフィルムのどちらか選ぶためには、事前に窓にサンプルを乗せて確認する作業がかかせまん。その確認作業を行うための現地調査の有無は大きな比較ポイントです。
その現地調査の際に、サッシを含まないガラス面のみを採寸作業が見積もりの第一歩です。見積もりの計算は「ガラス面積×1㎡単価+交通費などの実費分」と明朗。遅くとも翌営業日までには文書(データ含む)でお示しできるので、日数がかかる場合は不慣れな業者かもしれません。
そして施工実績が豊富な業者は窓のビフォーアフターを現場で多く見ているので、「貼るとどう見えるのか」「お部屋の明るさはどうか」等の説明に納得感があります。
目隠しフィルムならHarumado
弊社Harumadoであれば国家資格1級のガラスフィルム施工技能士に認定されており、施工技術と現場での実績は自信を持っています。また、メーカーが用意しているサンプルよりも大きなサンプル(A4サイズ)を自前で用意しているので、事前の見た目チェックが分かりやすいとご好評をいただいております。ガラスの種類(Low-eペアガラスや網入りガラス等)や周辺環境に合わせたフィルムのご案内も可能です。そして無料の現地調査も行っていますので「外から中が見えないけど中から外は見えたい」とか「目隠しできて明るいお部屋が希望」など、おおまかなご希望でもどんどんお教えください。その場でお見積もりもお示しします。
いろいろと記してとても長い文章になりましたが、最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。この記事がきっかけとなり、みなさまにとって理想の窓が実現することを心から願っております。