ガラスが土に還るまでの時間はどのくらい?リサイクル方法も解説
ガラスが土に還るまでの時間とリサイクル方法について
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世界中で早急な解決が課題となっている「ゴミ問題」。ポイ捨てされたゴミの多くは、土に還るまで非常に長い年月がかかり、その間に地球環境を破壊し、生態系にも関わってきます。ガラスがポイ捨てされた場合、土に還るまでにどの程度の時間がかかるのでしょうか。今回はガラスやその他のゴミが土に還るまでの時間と、リサイクルについてお話します。
ガラスやその他の物質が土に還るまでの時間はどの程度?
ガラスやその他の物質が、土に還るまでどのくらいの時間がかかるのか、ご紹介します。
ガラスが土に還るまでの時間
ガラスが土に還るまでには、なんと100万年以上かかります。成分によっては200万年かかるとも言われており、ガラスが土に還るまでには長い時間が必要です。
ガラス以外の物質が土に還るまでの時間
ガラス以外の物質が土に還るまでの時間はどの程度なのか、見てみましょう。
- 2週間:生ゴミ
- 1ヵ月:新聞、ティッシュなどの紙類
- 2~3ヵ月:紙パックなどの耐水性の紙類
- 6ヵ月:Tシャツなどの木綿衣料
- 2年:タバコの吸殻(10年以上かかることもある)
- 10~20年:プラスチックの袋(1000年かかるものもあると主張する実験結果もある)
- 30~40年:ナイロン製品、使い捨てオムツ
- 50年:缶、カップ麺などの発砲プラスチック製カップ、車のタイヤ、陶器類、皮革製品
- 200年:アルミ缶(500年かかる場合もある)
- 500年:ペットボトル(ただし、完全に土に還ることはない)
- 100万~200万年:ガラス
- 200万年以上:電池
ポイ捨てされることの多い空き缶やペットボトルなども、ガラス同様に土に還るまで非常に長い時間がかかります。また、10年程度で土に還るビニール類も、海に流れて海洋生物が餌と間違えて食べて死んでしまうケースもあるので、ゴミのポイ捨ては絶対にしてはならないのです。
ガラスはリサイクルできる
土に還るまで途方もない時間がかかるガラス。ガラスは再資源化率が非常に高く、適切に扱えば100%再利用することができます。そのため、ガラスはリサイクルに出すことを心がけましょう。リサイクルされたガラスは、どのような用途に使われるのでしょうか。見てみましょう。
リサイクルガラスの用途
リサイクルガラスの多くは、砕かれた後にガラスの原料になり、新たなガラス製品へ生まれ変わります。また、一部は住宅の断熱材に使われたり、道路のカラー舗装に使われたりもします。
ガラスのリサイクル方法
ガラスをリサイクルするためには、資源ゴミとして出すことが一般的です。どのようにして資源ゴミとして出すべきか解説します。
資源ゴミとして出す
ガラスは資源ゴミとして出すことで、リサイクルされます。資源ゴミとして出す際には、キャップやラベルなど、ガラス以外の物は外しておくようにしましょう。キャップなどの不純物が混ざっていると、溶解炉で溶けにくくなってしまうからです。
大きなガラスは専門業者に依頼する
例えば車のフロントガラスなど、大きなガラスはそのままリサイクルに出すことができません。その場合は、ガラス再生の専門業者に任せるべきです。大抵が無料で引き取ってくれますし、中には買取りをしてもらえる場合もあります。
ガラスは土に還るまで100万年かかる。リサイクルしよう
ガラスは土に還るまで100万年以上の時間がかかると言われています。100万年後には人類は滅んでいるという説もあり、少なくとも私たちの孫やひ孫が生きている間に土に還ることはありません。そのため、ガラスはリサイクルして、ゴミにしないことが重要です。また、ガラスをリサイクルしようと資源ゴミに出す場合、キャップやラベルなどの不純物はリサイクルの妨げになります。これらの不純物は、必ず取り除いてから資源ゴミに出すようにしましょう。