熱帯魚の水槽に太陽の紫外線は危険?直射日光から守る対策とは
熱帯魚の水槽には太陽の紫外線が良くないってホント?
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カラフルな色をした熱帯魚は、インテリアの一部としてもおしゃれに飾ることができるペットです。グリーンの水草がボタニカルな印象を与えてくれることから、お花の代わりに玄関などに置いているという方もいらっしゃるでしょう。そんな熱帯魚を飼う上で、気をつけたいのが紫外線です。熱帯魚には、紫外線を与えるべきなのか、または避けるべきなのか悩む方もいるかと思います。そんなお悩みを解決すべく、熱帯魚と紫外線の関係についてお話ししていきましょう。
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紫外線が水槽内の熱帯魚や水草に与えるメリットとは
結論から言うと水槽内の熱帯魚や水草には、紫外線の光を与えてあげることが正解です。では、どうして熱帯魚に紫外線が必要なのかと言う点を説明しましょう。
熱帯魚の発色を良くする
紫外線は、熱帯魚の身体の発色をよくしてくれます。紫外線の光を吸収することで、細胞を保護するために色素細胞が発達し、同時に身体の色が鮮やかになります。鑑賞性を高く保つためには、程よい紫外線が必要です。
水草の成長を促進させる
水草は、通常の植物同様に葉緑体を持ち合わせているため、光合成を行って光をエネルギーに変換します。そのため紫外線を浴びるということは、必然的に水草の成長を促進させることにもつながります。
水槽の中の殺菌・消毒が可能
紫外線には、殺菌・消毒の役割もあるため、水槽の中の殺菌作用にも役立ちます。洋服などの天日干しなども紫外線による殺菌作用を行なっていますので、同じ原理で水中の菌を撃退することができます。
熱帯魚の病気を防ぐ
昼行性の熱帯魚は、人間同様に光を浴びて活動を行います。暗いところで飼ってしまうとサイクルが崩れてしまい、健康状態が悪くなってしまいます。病気を防ぐためにも必ず世話をしっかり行いましょう。
水の透明度を保つ
殺菌作用のある紫外線は、水草の健康状態や水中の菌を抑えることができるため、水の透明度を保つことにもつながります。衛生上、良い状態を保つことで熱帯魚の健康維持にもつながりますので、とても大変なポイントです。
直射日光が与える水槽・熱帯魚への3つのデメリットとは
熱帯魚にとって紫外線の光は、発色を良くさせるだけでなく病気予防や水槽内の殺菌など健康を守る上で大切な光です。
しかしこの紫外線は、太陽光からの直射日光は避けるべきとされています。直射日光が与える水槽・熱帯魚へのデメリットについてご案内しましょう。
水温が高くなってしまう
水槽に直視日光を与えてしまうと、太陽の熱により水温が上昇していまいます。水温が上昇してしまうと熱帯魚たちにとって住みづらい環境になる恐れがあります。水温を一定に保つためにも直射日光はあまり適していません。
コケが大量発生する可能性も
水草の成長を早くするには、適度な紫外線が必要です。しかし水草以外にもコケができてしまうので、太陽光の当て過ぎには注意しましょう。コケが生え始めた時は早めに大丈夫対処するよう心がけましょう。
水槽が劣化してしまう
直射日光は、水槽が劣化してヒビなどが入ることもあります。紫外線によってケースと熱が化学反応を起こし変形してしまうこともあるので、気をつけるべきポイントです。
熱帯魚に害が及ばない紫外線を与えるには?
直射日光の危険性を理解したところで、実際に熱帯魚へ安全な紫外線を当てるには、どのような工夫が必要なのでしょうか。熱帯魚に害が及ばない紫外線を与えるために気をつけるべきポイントをご紹介しましょう。
UVカットフィルムを水槽に貼ろう
直射日光から熱帯魚を守るには、紫外線をガードできるUVカットフィルムを水槽に貼り付けるのがおすすめです。紫外線による水槽の劣化なども抑えることにも繋がります。
水槽専用のUVライトを設置しよう
UVカットフィルムを貼り付けた場合、外からの紫外線を遮断してしまうことになります。そんな時には、水槽専用のUVライトを設置して紫外線を確保しましょう。
必要な紫外線を与えて水槽内の熱帯魚の健康管理をしよう
熱帯魚に与える紫外線は、当て方を気をつけることで魚の健康管理を上手に行うことができます。また水槽内の水草の成長にもつながりますので、必要な紫外線を与えて熱帯魚が住みやすい水槽を作りましょう。