ショーウインドウに陳列した商品が紫外線で日焼けするのを防ぐ方法
UV99%カットフィルムで日焼けをほぼゼロに!
国家資格1級ガラスフィルム施工技能士
Harumado 平井 喬
この記事を読むための時間:3分
2023年5月16日更新
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たまに見かける不安なお店
お店の前を歩いている時、ふと目に入るのはショーウインドウの商品。イチオシやおすすめ商品をキレイに、かっこよく、かわいく魅せるためのディスプレイ。「いいな」と思ってお店に足がむかうこともありますよね。
しかし、もしガラス越しに見た商品が日焼けしていたり色あせしていると、見る側としては「このお店大丈夫かな・・・」と不安な気持ちになります。なかなかお店に入ろうとは、思いにくいですよね。
原因はもちろん紫外線
元に戻らない
日焼けの原因はもちろん紫外線。紫外線がディスプレイや陳列された商品、床、壁、POP類を日焼け・色あせ・劣化させるのは周知の事実です。そして一度日焼け・色あせすると元には戻らず、残念ながら商品の魅力を伝えるどころか客足が遠のく原因にもなります。そのため、魅せる展示は日々その見た目の変化に目を配ることが大切です。
店の奥まで届いている
しかし、日々の変化は往々にして気づきにくく、「もしかして・・・日焼け?」と気付くのはずいぶん時間が経ってから、ということが多いのではないでしょうか。
また、紫外線は窓ガラス付近だけでなく、直射→反射→乱射を繰り返してお店の奥まで届きます。完全に太陽光が入らない「日光密室」でない限り、お店内のどの場所も影響が「ゼロ」の箇所はないと言えます。そもそも店舗を「日光密室」にすると外から見えなくなるので、考えられないことですね。
ピークは4月~10月
数日から数週間の短いスパンで回転する商品や、展示品と販売品を分けている商品であれば、紫外線の影響を深刻に考える必要はないかもしれません。しかし、在庫を陳列している場合や数か月単位でディスプレイする場合、「気付いたら日焼け・色あせ」のリスクがとても高くなります。とりわけ紫外線量が増える3月~10月頃までは、その傾向は顕著です。
2種類ある日焼け対策
小売りを営む中で決して避けられない商品の日焼け対策。外からはディスプレイが見えて、店内も見えて、UVもカットする。つまり、無色透明でUVカットできるとベスト!ということで、方法は二つあります。
コーティング
ガラスの表面に紫外線吸収剤が含まれたコーティング剤を塗る方法です。UVカット率は99%で、遮熱性能を付加したものもあります。どんな大きなガラスにも継ぎ目なく施工ができのが特徴です。耐用年数は約10年で、塗り替え時には溶剤を使用するので匂いが発生します。
ガラスフィルム
紫外線吸収剤は接着層に含まれていて、フィルムを貼るだけでUVを99%以上もカットします。耐用年数は約10年の耐久品。貼り変え時にはスクレーパーを使うだけなので匂いは出ません。無色透明でガラスの見た目が変わらないため透過性や明るさを維持できます。
また飛散防止性能もあり、台風や地震でガラスが割れたとしてもガラスが飛び散ることがありません。希望に合わせて「暑さ寒さ対策」「節電」「反射低減」「防犯・防災」などの性能を付加することもできます。規定の幅を超える大きなガラスの場合継ぎ貼りをすることになりますが、継ぎ目はほとんど目立たない仕上がりです。
どっちがいいの?
「ガラスのUVカット」と言えばコーティングが知名度があり、以前は圧倒的にコーティングが優位でした。しかし2011年の東日本大震災以降その割合は大きく変化し、今では非災害対策も兼ねるフィルムが圧倒的に優位です。フィルムがコーティングか、どちらが相応しいか分からない場合は遠慮なくご相談くださいませ。
料金はシンプル
施工面積(㎡)×単価+諸費用
費用の一例として計算方法と単価を記します。
【施工面積】
横cm×縦cm×枚数=面積(㎡)
【単価】
ガラスフィルム/11,000円(1㎡)
コーティング/13,200円(1㎡)
【諸費用】
現地への交通費とフィルムの取り寄せ費用(実費分のみ)
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