高領域UVカットフィルム
空間単位で化粧品レベルのUV対策
性能と特徴
①280㎚~400㎚のUVを99%以上カット
化粧品レベルでディープUV-Aと高エネルギーUV-Bの影響をほぼゼロに!
②空間単位のUV対策
窓ガラスに貼るから空間全ての紫外線をカットします。
③日焼け・光老化・退色・劣化の防止
30年間増加傾向にある紫外線量の影響を窓際で防ぎます。
④透明で高性能
まるで貼っていないと思えるほど窓ガラスの見た目が変わりません。
⑤飛散防止
車のフロントガラスのようにガラスが割れても保持し飛散させません。
高領域とは何か?
JIS日本工業規格の窓ガラスフィルム規格「JIS A 5759」では、紫外線領域を「日射のうち UV-B 域 (300 nm~315 nm) 及び UV-A 域 (315 nm~380 nm) の放射」と規定し、これを通常領域と言います。
この300㎚~380㎚の通常領域の紫外線を99%以上窓ガラスフィルムでカットですることで、人体・家具・商品・設備等への影響を最小限にします。
しかし、環境省がまとめた「紫外線環境保険マニュアル2020」のグラフを見ると、通常領域の対策のみでは完全に防ぎきれない、紫外線の影響が増大している様子が見て取れます。
環境省 紫外線健康保険マニュアル2020 P13より
このグラフは、気象庁が札幌、つくば、那覇の各定点で紫外線量の観測を開始した1990年以降のデータを環境省がまとめたもので、この約30年間で長期的な紫外線量の増加がみられます。
つまり、近年地上に届く紫外線は増えていて、トータルで浴びる紫外線量も増えているということです。
それに伴い窓ガラスフィルムがカットできる通常領域(300㎚~380㎚)の前後領域である280㎚~300㎚と380㎚~400㎚の紫外線も増えており、健康被害、物品の劣化促進が懸念されています。
これらの前後領域を「高領域紫外線」と呼びます。
高領域紫外線の影響
太陽光線の一つである紫外線(UV)は、波長の長さによってUV-A、UV-B、UV-Cの3つに分けられます。
それぞれの波長によって人体等に与える影響が変わりますが、UV-Cはオゾン層に吸収されるため地表には届かず、私達の生活に影響はありません。
悪影響をもたらす紫外線は、UV-AとUV-Bの2つです。
UV-Aは地表に届く紫外線の内9割を占めます。
波長が長いため、大気・雲・雨・雪・などを透過する上、窓ガラスも透過し家の中や屋内車内にも到達します。
そのため人がUV-Aを浴びると、肌は時間をかけて黒くなり、シワやたるみの原因となります。
UV-Aと比べて波長が短いのがUV-Bです。
屋外での日焼けの主な原因となり、肌が浴びすぎてしまうと赤く炎症を起こします。
炎症が起きると皮膚ではメラニンがつくられ、シミや色素沈着の原因になります。
地表への到達は1割ほどですが、波長が短いためエネルギーが強く、UV-Aと比べて影響が強いのが特徴です。
これらの紫外線を目で見ることはできませんが、人体には「日焼け・光老化」として、物には「退色・劣化」として、目に見える形で現れます。
【参考記事:99%のUVをカットし日焼け・光老化・退色・劣化を防ぐ】
このような紫外線の影響は以前から確認されていたものですが、全紫外線量の増加に伴い、ほぼ気にならなかった高領域紫外線の影響も増加しています。
そして紫外線は、直射だけでなく、反射と散乱を繰り返して室内の奥まで届きます。
例えばスノーボードをするために冬山に行くと、紫外線量が夏よりも少ないのに夏以上に日焼けをしてしまうのは、反射と散乱により当たる紫外線量が多くなるためです。
このような反射・散乱が室内でも起きています。
増え続ける紫外線量に比例して、屋外だけでなく室内も影響を受けやすくなっているのです。
高領域UVカットのイメージと効果
次の図は紫外線の領域をどのくらいカットするのか、イメージにしたものです。
地表に到達する紫外線(UV-AとUV-B)領域のうち、JISで規定される領域(300㎚~380㎚)をカバーするのが一般的なUVカットフィルムです。
環境省で定めるところの紫外線領域は、JIS規定の領域を含む280㎚~400㎚であり、この領域をカットすることができるフィルムが「高領域UVカットフィルム」です。
実は日焼け止めクリームなどの化粧品類は280㎚~400㎚の領域を対象に作られているため、高領域UVカットフィルムは化粧品と同じレベルの高い性能をもったフィルムと言えます。
その効果ですが、次の画像をご覧ください。
これは、サンゲツ株式会社が自社のUVカットフィルムと、高領域UVカットフィルムの効果を比較したものです。
1枚の試験代を、左から「UVカットフィルムあり」「なにもなし」「高領域UVカットフィルムあり」の3つのゾーンに分けます。
試験代には紫外線があたると紫色に変色するように特殊な加工をしています。
ここに、ネイル加工用の強い紫外線を出すブラックライトをあてて、効果を比べたものです。
まず左の画像は紫外線照射前のもので、中央の画像が照射中、右が照射後の様子です。
3つのゾーンの内、フィルムを貼っていないゾーンははっきりと紫色に変わりました。
UVカットフィルムのゾーンは薄っすらと反応をしています。
そして高領域UVカットフィルムのゾーンはほぼ無反応です。
比較すると一目瞭然の結果となりました。
そして、これらをカーペットに当てた実験結果が次の画像です。
4枚並んだ画像は、左から「紫外線照射前」「ガラスのみ」「UVカットフィルムあり」「高領域UVカットフィルムあり」の比較結果です。
実際のガラスを通して検証しています。
左の照射前の画像と比べると、「ガラスのみ」の何もしていないカーペットははっきりと退色(色褪せ)しました。
「UVカットフィルムあり」は、ガラスのみと比べると退色の程度は軽いですが、しかしゼロではありません。
「高領域UVカットフィルムあり」はほぼ変化なしと言えます。
この実験結果のように、皆様はリビングやオフィスのよく陽の当たる床や壁、カーペット、たたみの色褪せを見ることがあると思います。
もちろん通常のUVカットフィルムでも効果はありますが、30年間増加し続けている紫外線の対策としては、高領域UVカットフィルムがより高い効果があると言えるでしょう。
最大のメリットは「空間単位でUVカット」
窓ガラスで高領域のUVカットをすることのメリットは、なんといっても空間単位でUV対策ができるということです。
紫外線が室内に入ってくる経路は、ほぼ100%窓ガラスからです。コンクリートや壁では反射するので透過しません。
つまり、窓ガラスの対策をすることが室内のUV対策の重要ポイントと言えます。
紫外線が反射・散乱を繰り返して部屋の奥まで届いている状況だと、人であれば日焼け止めクリームを塗れば対策はできます。
しかし、毎日毎時塗りなおすというとなると、はなかなか手間とお金がかかります。
また、物の退色・劣化の防止のために何かしらのカバーをしたりコーティングをするとしても、日常の動作性や便利さが損なわれるため、やや非現実的な方法だと感じます。
無限に入り続ける紫外線に対しては、やはり窓ガラスでカットするのが理にかなっています。
高領域UVカットフィルムは窓ガラスに貼り付けますので、ガラスを透過する紫外線を99%以上カットし室内に入らないようにできます。
日焼け止めクリームを塗る必要はありませんし、家具や商品にカバーをする必要もありません。
空間単位でUVをカットできるので、今までと変わることなく日常を送れます。
飛散防止性能もあり
この高領域UVカットフィルムは、基本性能として飛散防止の性能もあります。
JISに定められる試験をクリアしており、台風や地震などの災害時、万が一ガラスが割れたとしても室内への飛散を防いでガラスをその場に保持します。
UVをカットするだけでなく、飛散防止をすることで窓ガラスの安全対策もできます。
■参考資料↓
■Harumadoの取り扱いフィルム
遮熱フィルム
断熱フィルム
反射低減フィルム
防虫フィルム
抗菌抗ウイルスフィルム
デザインフィルム
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