それでもやっぱり畳が好き!日焼け・色あせ・変色を防いでキレイをキープ
原因の紫外線を極ゼロ化できるガラスフィルム
国家資格1級ガラスフィルム施工技能士
Harumado 平井 喬
Table of Contents
①回復しない紫外線劣化
100%が窓から入ってくる
和室での憩いのひと時、ふと畳を見ると「色が変わったな・・・」と思うことありませんか?新築や入れ替えの頃と比べて、または家具を動かすと色の境目があるなど、明らかに変色した畳を見てちょっと残念な気持ちになることも・・・。
私は畳が大好きなので、「いつまでもキレイな畳だったらいいのに」と思うこと、よくあります。
みなさんはいかがでしょうか?
わかりきったことですが、
色あせの原因は紫外線による日焼け。
万物に影響を与える、目に見えない「劣化光線」とも呼ばれています。
この紫外線の室内への通り道は全てが開口部で、つまり100%が窓ガラスから入ってきます。
反射・散乱で部屋のすみずみに
窓ガラスから入ってくる紫外線は、分厚い大気の層を通り抜けてくるとてもパワフルな太陽光線の一種です。室内に入ると壁やフローリング、畳、家具、空気中の水分子などに当たり、反射と散乱を繰り返して部屋のすみずみに広がります。
直射のあたらない物影の畳にも紫外線があたるので、窓際と同じように一色あせしてしまい、綺麗なグリーンが損なわれることになります。
日焼けも色あせも「劣化」
日焼けをしても人の体のように「皮がむけて元通り」であればいいのですが、代謝のない畳は日焼けのダメージは蓄積し色は元に戻りません。また、変色は劣化と同じことなので足で踏むと「ふや」などもろくなりますし、一度劣化すると自然に回復することはありませんので早めに修繕しましょう。
②修繕方法
お酢で表面を拭く
変色した畳をお酢で拭くとある程度は色が戻るようです。
ただ完全に元通りにはならず「なんとななく」程度なので、あまり過度に期待はしないほうがいいでしょう。
畳表の裏返し
畳は芯(畳床)と皮(畳表)があります。色あせするのは皮にあたる畳表なので、これを裏返して日に当たっていない面を出します。
おおよそ2~5年前後が裏返すタイミングと言われていますが、5年経った畳表を裏返しても裏面にまで日焼けが及んでいることがありますので、2~3年くらいが目安でしょう。
畳の表替え
畳表の両面が日焼けすると、次なる手段は畳表の張替えです。古い畳表を剥がして新しいものに張替えますが、貼り替えの目安は5~7年くらいです。この時畳床は再利用します。
畳の新調
張り替えた畳表の両面が色あせする頃、畳床は約10年~15年は経過していますので経年劣化します。足て踏むと「ふや」とし、明らかに新品の頃と比べて劣化していることが分かりますので、畳の新調のタイミングです。
③きれいな畳を維持する費用
1畳あたり10年間で2万円
きれいな畳を維持するための修繕方法がわかったところで、その費用も気になりますよね。
一般的な畳のメンテナンスは「畳表を裏返す⇒張り替え⇒張り替えたものを裏返す⇒劣化した畳床ごと新調」と進みますので、費用を時系列でまとめると次のチャートのようになります。
DIYでは難しいためプロに依頼すると、トータルの費用は1畳あたり最低で2万円です。6畳一間で12万円、短くて10年スパンだとして50年住宅の場合は維持費用が60万円となります。結構高いですよね。
これは中国産の格安畳の費用なので国産品などグレードにこだわるともっと高くなりますし、まるでカーテンのように気軽に「畳を入れ替えるか」とはなりにくい費用感です。そもそもいずれの修繕方法も色あせそのものを防ぐことはできませんので根本の対策とは言い切れないでしょう。
修繕いらずの方法
色あせの原因となる紫外線が、畳にあたり続ける限り根本の対策と言えないのであれば・・・
そもそも窓から紫外線が入らないようにすればいいのです。
窓で紫外線をカットすれば、畳だけでなく室内のあらゆるものを紫外線から守ることができます。
④紫外線を窓から入れない方法
その紫外線を窓から入れない方法をご紹介します。
カーテン・ブラインド・ロールスクリーン
窓から入る紫外線対策の一番手といえば、やはりカーテン・ブラインド・ロールスクリーン。
取り付けが簡単、バリエーションが豊富、そして安い!
ということで我が家にも当然取り付けていますし、UVカットタイプだと最高で8割ほども流入を防いでくれるようです。
しかし、
●2割の紫外線によるダメージが蓄積
●外が見えず開放感がない
●室内が暗くなりがち
というデメリットがあり、また窓ガラスとカーテンの間には紫外線が入る空間と、上下左右に隙間があるため
してしまいます。
すだれ・よしず
窓の外に設置するよしずや、室内外のどちらにも下げることのできるすだれは、風情もよく誰でも簡単に取り付けられます。ホームセンターでは掃き出し窓サイズでも5千円ほどで購入できます。
こちらは、
●紫外線が隙間から入り込む
●見た目は暗く暖かい日差しが入らない
●台風や大雪の度に取り外すことが面倒
といったデメリットがあります。
⑤ガラスフィルムで99%以上カット
これらの課題を全て解決できるのが「窓ガラスフィルム」です。
窓ガラスフィルムの特徴は
●UV99%以上カットの性能
●無色透明で明るいまま
●ガラス直貼りで紫外線が入る空間がない
というもので、これらは日本産業規格(JIS A 5759)に準拠しています。
UV99%以上カット
例えばガラスフィルムのトップメーカーである3Mのカタログには
ということを具体的な検査数値で明示しています。
それだけ「紫外線99%以上カット性能」が確かということで、言い換えると
このように言えます。
当然たたみにも紫外線があたりません。
無色透明で明るいまま
またUVカットフィルムは無色透明なので
カーテン等を開けっぱなしにして明るい太陽光を室内に取り込むことができます。
ガラス直貼りで紫外線空間ゼロ
そしてガラスに直貼りということは
カーテンの隙間を気にする必要もなく、窓際の日焼け・色あせが気になりません。
おまけに災害時のガラス飛散防止もJIS準拠の性能があり、地震や台風で割れたとしても室内にガラス片を飛散させず、安全に退避行動がとれます。
⑥費用と耐用年数
窓ガラスフィルムの見積もりの算出はとてもシンプルです。
ガラス面積×フィルム1㎡単価+交通費等の諸費用(+特別費用)=総額
それぞれの項目を詳しく説明します。
ガラス面積
ガラスの面積とはフィルムを貼り付ける面積のことです。1枚ずつ横cm×縦cmで計算し、全ての窓を合計して面積を出します。
画像のケースだと
横75㎝×縦200㎝×2枚=3㎡
*施工面積が3㎡未満の場合は一律3㎡としてお見積もり
フィルム1㎡単価
1㎡あたりの単価とは、各フィルムメーカーが設定している工賃と材料費を含む費用のことです。フィルムの種類によって単価は変わり、例えば
飛散防止フィルム/11,000円
ミラー遮熱フィルム/14,300円
など決められており、各メーカーはホームページで公表していますので、誰でも簡単に調べられます。
*単価表の名称は「設計施工価格」
*各社税抜き表記
交通費等の諸費用(実費)
主に駐車場代や高速道路、ガソリン等の交通費、フィルムの送料(ヤマト・佐川)などの必要不可欠な費用です。あくまで実費分の計上で、この項目で利益を上乗せすることはありません。
【参考価格】
1件8,800円~
*事務所からの交通費とフィルムの種類によって変動
上記をもとにUVカットフィルムを一般的な掃き出し窓2に貼る時の費用は
面積3㎡×単価11,000円+諸費用8,800円=41,800円
耐用年数
メーカー推奨の耐用年数は約10年です。
畳のメンテナンス費用は10年で12万円が必要で、それも日焼け色あせを防ぐことはできません。
UVカットフィルムを貼ると紫外線を99%以上カットするうえ、3分の1以下の費用で日焼け色あせの対策ができるのでとてもお得だと思います。
お手入れは簡単な水拭きかアルコール拭き程度で大丈夫です。
まとめ
畳の日焼け・色あせは
紫外線99%カットの性能は体感すると納得感が違います。
そのため弊社では、実物のサンプルフィルムと紫外線チェッカーを持参しまして現地調査にお伺いいたします。
ご不明な点やご質問は現地調査時に遠慮なくお申し付けくださいませ(^o^)
またLINEやお問い合わせフォームからのご連絡もお持ちしております。