吹き抜け窓の地震対策|ガラスが割れる震度は身動き不可能な揺れ方
頭上から降ってくるガラスをフィルムで保持
国家資格1級ガラスフィルム施工技能士
Harumado 平井 喬
20✕✕年〇月△△日AM5時15分、震度6弱の地震が発生。強烈な揺れで食器棚や冷蔵庫は倒れ、頭上では激しく軋む吹き抜け窓が割れて・・・
こんな時、どのように行動しますか?
急いで吹き抜け窓から離れようとしますよね。でも、実はそんな余裕はありません。気象庁が公表している「震度階級関連解説表」を見ると、ガラスが割れる強さの地震(震度6弱以上)では人は身動きの自由がきかず、とっさにはその場に伏せるぐらいの退避行動しかとれないことが分かります。
頭上から鋭利なガラスが降ってくるのに身動きも避難もできない。ただガラスを浴びるだけのとても危険な状況になってしまいます。
そして地震はいつも不意打ち。だからできることは事前の対策ということになります。結論を先に記すと、吹き抜け窓の地震対策は飛散防止フィルムが最も効果があります。ガラス直貼りで割れても保持できるからです。
弊社では年間200件を超えるガラスフィルムの施工実績がありますので、この記事では吹き抜け窓に飛散防止フィルムを貼る効用について詳しく記したいと思います。
Table of Contents
割れないガラスはない
どこにいても飛んでくる
地震がおきると強い揺れによってサッシごとガラスが歪み、どんなに強化されたガラスでも割れる可能性があります。その実験動画がありますのでご覧ください。
動画ではガラスの破片は真下だけでなく6m四方に飛散し、床面に置かれた風船のほぼ全てを同時に割りました。6mという距離は一般住宅のリビング長辺の平均的な長さ。つまりリビングのどこにいてもガラスの破片が飛んでくる可能性があります。
時速70㎞で
また、実験動画で割れたガラス片の速度を計算すると最低でも時速70kmとなり、6mの距離をガラス片が飛んで来る時間は僅か0.3秒。0.3秒で人が移動できる距離は0.5mほどなので、地震時にどんなに吹き抜け窓から離れていても飛んで来るガラス片を全身に浴びてしまいます。
動けないほどの揺れを実体験
ここで先述の【震度階級関連解説表】を再度見ると、ガラスが割れるほどの震度では人は「立つことができず、揺れにほんろうされ、動けない」とされています。
私は福岡県西方沖地震でこの揺れを経験しました。当時最も被害の大きかった天神エリアの商店街にいたのですが、床に伏しても体が転がされ、天井は落ちて看板は落下し、ガラスも割れて死がよぎりました。
体験をもって身動きできないほどの揺れの怖さがよくわかります。
地震は常に不意打ち。
身動きが取れない揺れではガラスも割れる。
だからできることは事前の対策のみ。
それでは次に、飛散防止フィルムによる対策の効果をご紹介します。
ガラス直貼りでサッシに保持
飛ばない・落ちない
吹き抜け窓の地震対策で大切なことはガラス片が「飛ばない・落ちない」ことです。カーテン、ブラインド、ロールスクリーンは「飛ばない」をある程度抑えても、どれも隙間があるため「落ちない」はふせげません。ガラスフィルムはガラスに直貼りするため飛散防止と落下防止に高い効果があります。
地震後の避難もスムーズ
地震が落ち着いた後の自宅はあらゆるものが散乱し危険な状態。また水光熱や電波のライフラインは寸断され、そのまま自宅で過ごせるとはかぎりません。そのため避難する必要があるのですが、ガラス片が散らかっていると避難行動が怪我の原因となってしまいます。フィルムでガラスが保持されていると足元の安全を確保でき非難行動がスムーズです。
片付け作業の危険を除去
災害後の自宅復旧の第一歩は片付けです。割れたガラスが飛散しているとケガのリスクが高まるだけでなく、ガラス片を気にしながらの作業は時間がかかり気力・体力を消耗します。片付けを少しでも早く進めるために飛散防止フィルムが果たせる役割は大きいです。
根拠のある安心感
「我が家は大丈夫」は思い込み
地震が起きるても「我が家は大丈夫だろう」と思うことありませんか?危険な状況下でも事実を軽視・無視し自らに都合よく判断する認知行動の一種で「正常性バイアス」といいます。吹き抜け窓のガラスはほぼ100%が非強化のフロートガラスで、割れたら鋭利な破片となります。地震時の危険性は家によって違いはなく「我が家は大丈夫」と思うべきではありません。危険度を深刻なものにするのは人の判断ということです。
JIS基準と国家資格
飛散防止フィルムはJIS基準と国家資格の施工基準にもとづいて全面に貼り付けます。全面貼りだからこそガラスが割れても破片が飛散することなくサッシに保持できます。国家資格を得るためには7年以上の経験が必要で、フィルム・ガラス・太陽光・建築関連法令などの知識も必須。高い専門性があるからこそ的確なフィルムの選定と施工ができます。
開放感と明るさだけでなく
フィルムは無色透明
吹き抜け窓を気に入った理由はなんでしょうか?展示場で見たから、設計段階でおすすめされた、など色々ときっかけはあると思いますが「明るさ」や「開放感」は重要なお気に入りポイントだと思います。いくら地震対策だからといって、室内が暗く窓が壁のようになるのは避けたいところです。飛散防止フィルムは完全無色透明なので、ガラスに貼っても見た目が変わらず室内は明るいままです。
豊富なラインナップ
そしてフィルムは飛散防止性能をベースにして様々なラインナップがあります。吹き抜け窓のお悩み事は地震だけでなく、目隠しや暑さなど、複数あることが多いです。フィルムを1枚貼るだけで地震対策も目隠しも暑さカットもできるなどタイプもあり、カーテンやロールスクリーンと同じ機能を持ち合わせることができます。
日常使いもできる
さらにどのフィルムにも共通する性能としてUVを99%以上カットする性能もあります。日焼けを防ぐだけでなく家具や壁、床の色あせ・劣化も防ぎますので、日常使いできるのも大きなメリットです。
サンプルと体感キットで事前にチェック
さて色々と説明をさせていただきましたが、フィルムに興味をお持ちの場合、気になるのは実際の見た目や明るさ、性能ですよね。
弊社では気になるポイントを事前にご確認いただくために、サンプルと体感キットを持参し無料現地調査にお伺いしております。我が家の窓で実物を確認することは「納得感が違う!」と好評で、お見積りも同時にお伝えいたします。
どんな小さな疑問や質問でも大歓迎(^o^)
「こんな些細なことで呼ぶのは気が引けるなあ・・・」とは思わなくても大丈夫です!
遠慮なくお申し付けください。Harumadoの平井が喜んでお伺いします♪
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