紫外線には3つの波長がある?!人体に影響する紫外線の種類とは
紫外線は波長によって人体への影響がある?
この記事を読むための時間:3分
太陽から発せられる光の中には、さまざまな光があります。その中の一つ紫外光が形成する「紫外線」とは、いったいどんな光であるかご存知ですか?実は、紫外線の中には3つの波長があると言われており、その種類によって人体への影響が違います。紫外線とは、一体どんなものかを具体的に解説しながら、波長の違いや紫外線を防ぐ方法について詳しくご紹介していきましょう。
Table of Contents
紫外線って何?
紫外線とは一体何なのか、まずは紫外線について簡潔にご紹介しましょう。太陽光の中には、可視光線・赤外線・紫外線の3つの光が存在します。可視光は、その名の通り人が目で確認できる光のことであり、赤外線や紫外線は目で見ることができない光になります。紫外線は、3つの光にの中で最も波長の短い光と言われており、UVA・UVB・UVCの3段階に分かれている光です。そして、地球に到達する3つの光の中で肌への影響を及ぼすのが、この紫外線にあたります。
紫外線の3つの波長の特徴
3つの波長に分かれる紫外線、それぞれの特徴を確認していきましょう。
A波(UVA)
波長の長さ315~400nmにあたるA波(UVA)は、3つの波長の中で最も長く、雲やガラスをも透過してしまう紫外線です。肌の「真皮」まで届くため、コラーゲンやヒアルロン酸などを生み出す線維芽細胞へダメージを与えます。コラーゲンなどが傷つくことで弾力やハリを失い、シワやたるみの原因にもつながります。日焼けをしすぎるとシワやたるみで肌老化が進んでしまうので注意が必要です。
B波(UVB)
波長の長さ280~315nmのB波(UVB)は、肌表面を赤くし(サンバーン)、炎症を起こす可能性のある紫外線です。別名「レジャー紫外線」とも言われており、日焼けで痛みや熱りを生じるのは、B波(UVB)の影響です。B波(UVB)は、メラニン色素が沈着することによる見た目による日焼けを引き起こし、さらにシミやソバカスが増える原因にもなります。メラニンへの影響が強いことでも知られる紫外線です。
C波(UVC)
波長の長さ100~280nmのC波(UVC)は唯一、人体への影響のない紫外線です。その理由としてC波(UVC)は、波長も短くオゾン層によって吸収されてしまうため、人体はおろか地上への到達もありません。また仮に地上へ到達する紫外線だったとしても、皮膚がんが発症しないことが研究で実証されているため、3つの中でも安全性の高い紫外線でもあります。
紫外線はどうやって防ぐの?紫外線対策に必要な3つのポイント
紫外線の波長の違いを確認したところで、肌への影響が強いUVA・UVBの紫外線から肌を守る対策についてご案内します。
日焼け止めを塗る
紫外線を防ぐ上で最も手軽な予防方法は、日焼け止めを塗ることでしょう。日焼け止めには、乳液タイプやスプレータイプなどさまざまなアイテムがあり、乳幼児でも使用可能な赤ちゃん用の日焼け止めなども販売されています。また最近では、ファンデーションやリップクリームなどの化粧品にもUVカット機能が含まれていますので、アイテムを併用して日焼けから身を守りましょう。
紫外線の強い時間帯を避ける
紫外線は、時間帯によっても強さが異なります。通勤は、日差しが真上に上がる前に家を出るなど、紫外線の強い時間帯を避けるのも一つの手段です。外出時は、紫外線量の多い時間を避けて出かけるようにすることをおすすめします。
日傘やサングラスを使用する
紫外線は、肌だけでなく目や頭皮などさまざまなところに影響を与えます。特に目は、光の反射で紫外線を浴びることがあるので、サングラスなど紫外線をカットできるものを準備しましょう。また日傘は、直射日光を避けることができるので、熱中症対策にも効果的です。その他、ストールやアームカバーを使用するなど気になる部分を覆うのも良いでしょう。
紫外線は波長によって影響が変わる!日頃の紫外線対策の徹底を
紫外線は、波長によって肌への影響が異なります。紫外線対策の一つである日焼け止めを選ぶ際にもこの波長を理解しておくことで選び方を変えることができるので、紫外線から上手に肌を守るよう心がけましょう。