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ガラスのリサイクル率はどのくらい?リサイクル過程も解説

緑の上に置かれたガラスの地球儀

ガラスのリサイクル率とリサイクル過程について

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ガラスはリサイクルすることで、何度でも使うことができる資材です。ガラスはビンなどのガラス製品の他に、意外な物にリサイクルされることもあります。今回は、ガラスのリサイクルについて、リサイクル率の現状と、リサイクルされるガラスの種類やリサイクルの過程をご紹介します。

ガラスのリサイクル率

ガラスは適切に扱えば、100%再資源化することができます。ガラスビンは洗うことでそのまま再利用が可能ですし、割れてしまったガラスでも、溶かして再形成することで、新たなガラス製品として生まれ変わることができるのです。

リサイクルされるガラスの種類

リサイクルされるガラスの多くはガラスビンです。そして、ガラスビンは「リターナルビン」と「ワンウェイビン」に分けられます。それぞれの特徴と、リサイクル方法を解説します。

リターナルビン

リターナルビンとは、洗浄して繰り返し使うことを前提に作られたガラスビンのことです。例えば、お酒や醤油を入れる一升ビンやビールビン、給食にも出される牛乳ビンなどが挙げられます。リターナルビンには、「丸正マーク」や「Rマーク」が付けられています。

ワンウェイビン

ワンウェイビンは、リターナルビンとは違い、一回限りの利用を想定して作られるガラスビンです。お酢や油などの調味料のビンや、栄養ドリンクのビンなどがあります。

ワンウェイビンの再利用までの過程

ワンウェイビンは、ビンとしては一回限りの使用となります。では、どのようにリサイクルされるのかと言うと、ワンウェイビンは資源回収で集められたのち、細かく砕かれて「カレット」と呼ばれるガラス製品の原料となります。このカレットを、溶かして新たなガラス製品として再形成することで、ワンウェイビンはリサイクルされるのです。

ビン以外にも使われる

カレットの82%は、またガラスビンに生まれ変わりますが、実はガラス製品以外にも使われることがあるのです。カレットはビン以外に、住宅用断熱材(グラスウール)や、道路のカラー舗装、地盤を改良するための埋め戻し材の材料として使われます。

ガラスのリサイクル率の現状

100%再資源化できるガラスですが、実際のリサイクル率はどの程度なのでしょうか。リターナルビンの回収率と、ワンウェイビンの再利用率を見てみましょう。

リターナルビンの回収率

リターナルビンの回収率は、平成8年度でビールビンが99%、牛乳ビンが97%、一升ビンが88.4%、清涼飲料ビンが12%、日本酒の中小ビンが5%です。ビールビンや牛乳ビン、一升ビンなど、飲食店や給食などで使われるビンの回収率は非常に高い一方、サイダーなどの清涼飲料ビンや日本酒のビンは、リターナルビンとしてほとんど回収できていないようです。

ワンウェイビンの再利用率

家庭から資源ゴミとして出されたガラスビンの量は、消費されたもののうちの約6割と言われています。つまり、残りの4割は残念ながら資源ゴミとして出されず、リサイクルできない状況なのです。

ガラスの再利用に関する課題とは

ガラスは100%再資源化できる素材にも関わらず、リターナルビン、ワンウェイビン共に回収率は100%ではありません。これからのガラスのリサイクルの課題を見てみましょう。

ガラスビンの回収率を上げる

まず一つ目の課題は、ガラスビンの回収率を上げることです。ガラスびんリサイクル促進協議会の調べによると、家庭や店舗で回収されない空きビンは年間215千トンにも上がると言われています。この状況を改善するためにも、私たちはガラスビンを他のゴミと混ぜないようにして、きちんと資源ゴミとして出す必要があります。

異物混入を防ぐ

ガラスビンにはアルミやプラスチックのキャップが付いている場合がありますが、これらはガラスを溶かして再利用する際に、ガラスの窯では溶けず、異物混入となってしまいます。ガラスを資源ゴミとして出す時は、ラベルやキャップなどは取ってから出すようにしましょう。

ガラスはリサイクル率の高い素材

ガラスは適切に扱えば、100%リサイクルできる素材です。ガラスはビン以外にも、断熱材や道路のカラー舗装などにもリサイクルされており、私たちの暮らしに欠かせません。ガラスを100%リサイクルするためにも、ガラスビンの回収率を上げる必要があります。ガラスビンをゴミとして出す際は、キャップやラベルを外して、必ず資源ゴミとして出すようにしましょう。

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